はじめに:ドバイは砂アレルギーになりやすい国!?
私たちがドバイに引っ越して3年以上経ちました。
ドバイに引っ越してからは、花粉症だった夫も解放され、家族みんなでしばらく快適に過ごせていました。
しかし、3年目にして私のアレルギー症状が発症。
ドバイでは、花粉症の代わりといってはなんですが、砂アレルギーの症状に苦しむ方も多いのです(特に日本人が多いかも?)。
私も、朝と寝る前になると鼻水が止まらなく、体がだるくなってしまう日が明らかに増えてきたのです。
そこで今回は、実際にドバイに引っ越してみてわかった、砂アレルギー事情と、私が行なっている砂アレルギー対策方法をご紹介いたします。
実は2年前から砂アレルギーのヒントがあった事例
ここ最近アレルギー症状がひどくなってきたので、約2年前(ドバイに引っ越して一年半たった頃)に、体調を崩した際に行ったアレルギー検査の結果をもう一度見直してみました。
ドバイに引っ越して一年経った頃の私のアレルギー検査結果
こちらが当時の検査結果です。

この表の中で特に注目すべきなのが「Der f 1」という項目の欄です。
そして下記がアレルギーの程度を表す表です。

わかりやすく説明すると‥
| IgE値 | レベル | 意味 |
|---|---|---|
| 0.3未満 | 陰性または不明瞭 | アレルギー反応なし |
| 0.3〜1.0 | 軽度 | 軽いアレルギーの可能性あり |
| 1.0〜5.0 | 中程度 | 明らかなアレルギー反応あり |
| 5.0〜15.0 | 高度 | 強いアレルギー反応 |
| 15.0以上 | 極めて高度 | 非常に強いアレルギー反応 |
私は2年程前から中程度のアレルギー反応が出ていた様子です。
アメリカ型のハウスダストダニが持つたんぱく質分解酵素(Cysteine protease)に対するアレルギー反応を示しており、数値が1.04と明らかに陽性でした(基準値は0.3未満なので、約3倍以上の反応)。
ドバイの「砂」は一見ただの砂粒に見えますが、実は風に舞う砂埃の中にはこのようなダニのフンや死骸、カビの胞子などの微粒子が混ざっていて、それを吸い込むことでアレルギー反応が起きやすくなります。
つまり、ドバイの砂そのものに反応しているのではなく、“砂にくっついて空中を舞うアレルゲン”に体が過剰に反応しているということが、この検査結果からわかったのです。
このように「砂埃アレルギー=ハウスダストアレルギーの一種」とも言えます。
特に乾燥した砂漠地帯では、これらのアレルゲンが空気中に残りやすいため、ドバイで発症する人が多い理由のひとつとも考えられます。
私が行っているドバイでの砂アレルギー対策法
さて、ここからは私がドバイで行なっている砂アレルギーの対策法についてご紹介します。
空気清浄機を複数設置

今まで、寝室だけに空気清浄機を置いていたのですが、アレルギー反応がひどくなってからは、リビングルーム、子供部屋、寝室と各部屋に空気清浄機を設置しました。
たまに、ベランダを開けているとリビングにある空気清浄機のセンサーが反応して稼動し始めるので急いでベランダのドアを閉めます。
ネブライザーの使用

以前、子供が病院にかかった際に、おすすめされて購入したネブライザー。
日本では、耳鼻科に通院して薬剤を吸入するイメージですよね。
しかし、ドバイでは多くの方がお医者さんの指示により購入して家で使用しているのです。
砂アレルギーの症状がひどい時は、このネブライザーに生理食塩水を入れて、吸入しています。
ただし、ネブライザーの使用は一度お医者さんに相談してから使ってくださいね。
マスクの着用

私は、愛犬のお散歩に毎日2回行かなくてはならないのですが、あまりにもアレルギーの症状がひどい時は、マスクも着用しています。
しかし、ドバイの夏は暑すぎて、なかなかマスクの着用は過酷です。
また、ドバイではマスクを着用してる方をなかなか見かけることもありません。
それゆえ、マスクの着用は、最終手段として本当にしんどい時だけにしています。
市販薬の服用

本当に体がしんどい時は、「Clarinase」というお薬を服用しています。
こちらは、薬剤師さんに私の症状(鼻水、くしゃみ、目の痒み)を相談したらおすすめされたお薬です。
服用して1時間もすると、効果が見られました。
それ以来、常備薬として常に家にストックしています。
大気汚染の程度をサイトやアプリでチェック

出典:IQAir公式サイト(https://www.iqair.com/)
ドバイに引っ越してきてからは、IQAir公式サイトで頻繁に、大気汚染のレベルを確認するようにしています。
アラブ首長国連邦は、ほぼ毎日「普通〜健康に良くない」の間のレベルです。
こちらの大気汚染のレベルが低めのうちに、愛犬とのお散歩をなるべく済ませるように心がけています(しかし、空気汚染だけではなく、気温にも配慮しなくてはならないのでなかなか難しいです)。
また、体調不良の時に散歩や外出をしなくてはならないときは、マスクを着用したり一工夫しています。
ドバイの砂アレルギー事情:まとめ

一見華やかな街に見えるドバイ。
しかし、実はドバイの空気にはアレルギー物質が含まれているので要注意。
今回は、私の砂アレルギーの対策方法をいくつか紹介してきましたが、もしもアレルギー反応が見られた場合は、お医者さんに相談して正確な診断を受けることが大切です。
特にドバイでは、PM2.5やダニ・カビなどのアレルゲンが空気中に多く含まれる日もあり、体調に合わせた対策が必要になります。
少しでも同じような症状に悩む方の参考になれば嬉しいです。
快適に暮らすためにも、自分の体のサインを見逃さず、うまく付き合っていきたいですね。
※この記事は、実際の体験と医療機関での検査結果をもとに作成しています。
気になる症状がある方は、必ず専門の医師にご相談ください。
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